肝硬変の内科治療
肝硬変の内科治療として、食道静脈瘤破裂による出血対策、肝不全対策があげられます。
食道静脈瘤破裂に対する出血対策としては、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)と内視鏡的硬化剤注入療法(EIS)を行います。ただし食道静脈瘤については、出血してから止血するよりは、出血する前に予防的に止血するほうがはるかに容易です。
その意味でC型慢性肝炎あるいは肝硬変患者様においては、定期的な内視鏡検査が必要です。
Red Color sign(=RCサインまたは赤色サイン)、すなわち静脈瘤の出血を予見する所見の診断が非常に重要です。
一方、肝不全対策は腹水の管理、低アルブミン血症、肝性脳症の管理です。腹水については利尿剤の投与とアルブミン製剤の投与、場合によっては腹水濾過濃縮再静注法(CART)が有効です。また肝性脳症、低アルブミン血症については、アミノ酸製剤の投与により良好な管理が得られつつあります。ただそれを管理するうえにおいては肝硬変の状態の把握、すなわち定期的な血液検査(アンモニアを含む)と画像診断が重要です。
腹腔鏡で見た肝臓
正常な肝臓(左)に比べ、肝硬変(右)の肝臓は表面がゴツゴツしています。
肝臓の部屋
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アクセスACCESS
〒653-0801 神戸市長田区房王寺町3-5-25
電車
- 阪急、阪神、山陽、各線の「新開地駅」から神戸電鉄に乗換
- 神戸電鉄「長田駅」より、徒歩約6分
※「長田」とつく駅が、他にもあります。(JR新長田、高速長田)乗り間違いにご注意ください。
タクシー
JR「兵庫駅」よりタクシーで約15分